切れ毛・枝毛を何とかしたい!美容室でできる髪質改善とは

髪のパサつきがひどく切れ毛・枝毛がひどい
と悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで、切れ毛・枝毛とはどのような状態か
また、美容室でできる髪質改善の施術の種類などについてご紹介します。

 

切れ毛と枝毛の違い

髪の毛が裂けてしまうダメージには「切れ毛」と「枝毛」があります。
この2つは似ていますが少しダメージのメカニズムが異なります。

 

切れ毛とは

髪の毛はタンパク質で出来ていますが
タンパク質の骨のような役割をしているケラチンという成分があります。

 

切れ毛はこのケラチンの繊維が傷ついてしまい
タンパク質どうしをつないでいる結合が切れてしまうことにより
髪を軽く引っ張ったり、クシでとかしただけで髪の毛が切れてしまう症状です。

 

切れ毛はブリーチや縮毛矯正などで使用されている
強いアルカリ性の薬剤によるダメージが原因となることが多く
髪の毛の根元や中間で発生します。

 

枝毛とは

髪がダメージを受けると毛髪を覆っているキューティクルが剥がれ
その部分から髪内部のコルテックスという物質が流出します。

 

コルテックスには栄養が含まれており
中でもCMCと呼ばれる接着剤のような役割をする成分が流れ出てしまうと
髪内部に水分を保つ機能が弱まり、避けて枝毛になってしまいます。

 

枝毛はドライヤーやヘアアイロンなどの熱
カラーリングやパーマなどの薬剤によるダメージのほか
間違ったヘアケアや摩擦ダメージが原因で毛先に発生します。

 

切れ毛・枝毛になりやすい髪

 

切れ毛・枝毛になりやすい要因

 

・ブリーチを頻繁に行っている
・パーマを頻繁に行っている
・縮毛矯正を頻繁に行っている
・高温のアイロンを頻繁に使用している

 

切れ毛・枝毛に悩んでいる方の多くはブリーチや縮毛矯正など
強い薬剤を使用する施術が原因で発生していることが多い傾向があります。

 

切れ毛・枝毛になりやすい髪質

・髪質が柔らかい軟毛の方
・髪の毛の細い方
・エイジング毛

 

細くて柔らかい髪質をお持ちの方ほど
切れ毛・枝毛になりやすい傾向があります。

 

一度出来てしまった切れ毛・枝毛は修復できない

髪の毛はもともと死んでいる細胞です。

 

もう代謝をすることはないため
切れ毛・枝毛などのダメージが発生してしまった場合は
修復、再生することはできません。

 

そのため、切れ毛や枝毛ができてしまった毛先はカットして
ダメージがまだ深刻になっていない中間～根元部分をケアしてダメージの再発を予防します。

 

髪質改善で切れ毛・枝毛のできにくい髪にする

一度切れ毛・枝毛になってしまったらそれを元に修復することはできませんが
サロンで髪質改善を行うことで
切れ毛・枝毛などのダメージヘアのできにくい髪にすることができます。

 

髪質改善にはいくつかあり、主なものは以下の通りです。

 

酸熱トリートメント

酸熱トリートメントは酸と熱を利用し
髪質をコントロール、改善するトリートメントです。

 

タンパク質で出来ている髪の結合を酸と熱の力でより強い結合を作ります。

 

酸熱トリートメントで使用される酸の種類は
グリオキシル酸、グリオキシル酸ハイブリッド、レブリン酸、サリチル酸の4種類です。

 

酸熱トリートメントの特徴は

 

・髪を根本的に改善・補修・強化する効果がある
・ヘアカラーやパーマで傷ついた髪を補修する
・髪にハリ・コシ・ツヤが生まれる
・髪を傷めずに自然なストレートを実現できる
といったものです。

 

還元トリートメント

還元トリートメントは髪の毛と同じ成分を髪の内部に入れ込み
髪を再構築させ、さらに超音波アイロンを使用して
髪のタンパク質と結合させて芯の強度を高める髪質改善のメニューです。

 

髪の毛のクセの結合を一度切断して栄養素を使用して髪の毛を綺麗にします。

 

還元トリートメントでは

 

・髪の内部からみずみずしく潤う
・柔らかく弾力のある髪
・サラサラでシルクのように滑らかな手触り

 

といった質感を実感することができます。

 

ケラチントリートメント

ケラチントリートメントは
髪の主成分であるケラチンを使ったトリートメントです。

 

髪の内部にケラチンタンパク質を補給し
約15分放置した後流してブロー後にストレートアイロンで加熱します。

 

ケラチントリートメントは一定の熱を加えることで髪の中で膨潤する性質があり
熱により髪が修復します。

 

髪質改善の効果を長持ちさせるためのホームケア

髪質改善をした良い髪の状態をキープするには
毎日のお手入れを意識していくのがコツです。

 

毎日のホームケアをしながら
1～2カ月程度に1回のペースで髪質改善のメンテナンスを行うことで
美髪をキープすることができます。

 

髪質改善の効果を維持するのは毎日のちょっとしたケアですので
できる範囲で取り入れてみてください。

 

シャンプー

髪質改善の効果が弱まる原因はコテやカラーリングと思われがちですが
実はシャンプー剤が大きな原因となっていることが多いため注意が必要です。

 

髪質改善の中でも酸熱トリートメントは酸でトリートメントを行っています。
そして、市販のシャンプー剤の多くは中性から弱アルカリ性の洗浄成分を使っており
酸熱トリートメントとは相性が良くありません。

 

できれば髪質改善専用のシャンプーを使ったり
アミノ酸シャンプーを使うことをおすすめします。

 

アウトバストリートメント（洗い流さないトリートメント）

シャンプー後、髪を乾かす前に是非使っていただきたいのが
アウトバストリートメント（洗い流さないトリートメント）です。

 

アウトバストリートメントはドライヤーの熱から髪の毛を保護しながら
髪の乾燥を防ぎ、コンディションを整える効果があります。

 

ドライヤー

美髪を保つためには
髪を乾かすために使うドライヤーにも気を遣いたいところです。

 

ダメージ毛の方は髪の毛の水分量をうまく保つことができていないことが多いため
乾かし過ぎには要注意です。

 

髪を毛先から乾かすと毛先が乾かし過ぎの状態になり
パサつきの原因となります。

 

最近では熱を感知して風の温度を変えるドライヤーや
毛髪内の水分をキープしながら表面はしっかりと乾かす機能を持った
ドライヤーなどが登場しています。

 

ドライヤーを選ぶ際にはヘアケアについても考慮して選ぶと良いでしょう。

 

髪質改善はスタイリストに相談を

髪質改善をしたい場合
髪質改善の得意なサロンで施術するのがおすすめです。

 

髪質改善に力を入れている美容室で担当スタイリストにお悩みを相談すれば
今の髪の状態に最もあった髪質改善をすることができますし
その後のホームケアについてもアドバイスがもらえます。

 

少しでも気になったら相談だけでもしてみると良いでしょう。